はいドーモ(^^)/
精神科看護師のささやんです(^_-)-☆
今回はよく聞く、「安心できる環境の提供」とは何かを解説していきます。
よく、「安全・安楽に入院生活を送る」なんて言葉を聞いたことないですか??(笑)
それって具体的にどんな環境ですか??
って新入職員から質問されたらなんて答えるでしょう??
看護ではナイチンゲールの時代から「環境」というのがとても重要視されています。
また、精神科でも環境づくりというのは治療に直結してくる受容なファクターになっていると言えます。
そこで今回は環境について詳しく解説していけたらと思います。
安全に配慮した環境とは??

物理的に安全な環境や、心理的に安心できる環境、安心して医療を受けられる環境を提供することです。
これは精神科において治療的環境として重要です。
安全な環境はハード・ソフトの両方から考える必要があります。
例えば物理的環境だと
・転倒や転落を防ぐ。
・危険物は手の届くところに置かない。
・無断離院を防止する。
・褥瘡を作らない。
などがありますが、患者が安心して医療を受けられるという、心理的な環境も重要です。
病状によっては自分自身や他者を傷つけてしまうことがあります。
暴力や自傷に使われると考えられる物品の使用を制限することや使用する状況を考えることが必要になります。
また患者の病状によっては保護室など安全な環境を提供することも必要となってきます。
心理的環境を整備する

では具体的にはどのような援助方法があるのか。
精神科に急性期で入院してくる患者のなかには、自分自身も含め、周囲のことが信じられない状況で入院してくる人もいます。
急性期のケアでは「ここは病院であり、自分は看護師で、あなたを助けたいと思っている」ことを言葉に表し、繰り返し伝えていくことで、不安や恐怖感の軽減に勤めます。
患者が病院という環境が安全であり、安心して治療を継続していける場所だと認識できるように関わる必要があります。
そのためには、スタッフ間の信頼関係に基づいたチーム医療を行っていくことが重要になってきます。
安心感を持って治療を受けられるような援助方法
①誰が自分を援助してくれるかが、患者にはっきりわかるようにする。
②患者との関りを多く持つ
③患者が一人になりたい特機には干渉せず見守る
④スタッフ同士が信頼しあい、良いコミュニケーションを取っていることを患者に知ってもらう。
⑤患者が自分なりのスケジュールを立ててt日常生活を送れるようにする。
⑥患者がルールを理解し、自分に何が期待されているかを知ったうえで行動できるようにする。
⑦患者の自己表現が尊重され、受け入れられる雰囲気がある。
⑧患者にとって、自分の意見や要望を伝える機会やそれについて検討してもらえる場がある。
これらの事を意識して関わっていくことで、患者と信頼関係を築いていくことができ、病院という場が徐々に安全で安心できる場へと進化していくのです。
看護師、患者の双方にとって安全な環境の必要性

安全な環境とは患者だけのものではありません。
スタッフが安全に医療を提供することも大切です。
エラーを引き起こしやすい環境があると、人間の本来持っている特性が引き出され、ヒューマンエラーが起きやすくなってしまいます。
エラーを起こしにくい環境の調整が大切です。
また、病院内における暴力なども注目を浴びています。
スタッフの安全が守られてこそ、良い医療が提供できるので、暴力への対策のカンファレンスや医療安全委員会などで話し合い、スタッフの安全も守っていきましょう。
まとめ

安全な環境づくりというのは一人でできるものではありません。
病院全体で考えていかなければならないもので、チーム医療というのが必須です。
しかし、看護師の援助一つから安心な環境を作れることも確かです。
病院全体のシステムがすぐに変わることはできないと思います。
なので、まずは安心な環境を提供できるように個人の力を育てていくことや、病棟単位での取り組みやシステムづくりをしていくのが「安心、安全な環境づくり」への近道になるのではないでしょうか??
以上!!
ここまでありがとうございました<(_ _)>
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